• 2023.01.25
    「リモートIDが付いていない機体を飛ばすには?」

    リモートIDを搭載していない機体を飛ばしたい!でも2022年6月20日までに機体登録できなかった!という方がお手持ちの機体を飛ばすためには、「リモートID特定区域申請」という方法があります。。申請の手順は以下の通り。

    1. リモートID無しで通常の機体登録を済ませる。
    2. 国土地理地図で地図画像・GeoJSON形式・緯度・経度・飛行場所の住所を準備する。
    3. 無人航空機登録ポータルサイトで「リモートID特定区域の届出を行う場合はこちら→新規届出」にアクセス。
    4. 情報の入力と資料の添付。
    5. 機体情報の入力。
      ※ここで機体のJUナンバーが必要になります。(登録は何機でもOK)
      ※2022年6月20日より前に登録した機体は、この申請そのものが不要なので登録できません。
    6. 審査
      ※私は1年間で申請していますが、最大3年間まで申請できるようです。
      ※申請は個人、法人、ラジコンクラブ等団体代表者でもOK。団体の場合は会員の機体も一緒に申請可能です。

    <国土地理地図で添付資料を作成する方法>

    1. 国土地理院地図サイトhttps://maps.gsi.go.jp/にアクセス
    2. 作図
      ※メニューバーの「ツール」をクリックするとサイドバーが表示されます。開いたサイドバーの「作図・ファイル」をクリックするとパネルが表示されます。作図をするには、パネルの五角形のアイコン(面・多角形)をクリックしてツールを選択。地図上をクリックして飛行エリアを囲み、終点をダブルクリックして作図を終了します。
    3. 保存
      ※メニューバーの「共有」から「画像保存」を選択。別ウィンドウから画像をGeoJSON形式で保存。

    <緯度・経度を調べる方法>

    国土地理院地図サイトで、+カーソルを任意の場所に置くと、緯度・経度が表示されます。飛行エリアの緯度・経度は、「東端」「西端」「南端」「北端」の計4点の角にカーソルを合わせ、緯度・経度を調べる必要があります。

    …難しいし面倒ですよね。わからない方、自分でやるのが億劫な方は、お気軽にDRONEHOLIC Cafeにご相談ください。

  • 2023.01.25
    「飛行前点検は忘れずに」

    ドローンを早く飛ばしたくて忘れがちなのが、飛行前点検。焦って電源を入れても、SDカードを挿し忘れていたり、送信機にスティックが付いてなかったり、カメラのジンバルカバーを外し忘れていたり、衝突防止センサーが汚れていて動きが阻害されたり…と些細なミスにフライト気分を削がれてしまいます。
    飛行前に必ず行う癖をつけておきたいのは、機体の点検とアプリの設定、空撮をするのならカメラの点検、そして周りの安全確認です。人や車が近づいているのに離発着するパイロットをときどき見かけますが、それはもう問題外です。

    [機体の点検]

    • プロペラは破損していないか、向きは正確か
    • モーターの回転は正常か
    • 機体各部のネジに緩みはないか
    • センサー類に汚れが付着していないか
    • 送信機の電池残量は十分か、機体のバッテリー電圧は正常か
    • 送信機のアンテナの向きは正しくセットしたか
    • 送信機のスティックに緩みはないか、シンバルは正常に稼働するか

    [アプリの設定]

    • RTHの高度設定
    • 衝突防止センサーの設定
    • 飛行範囲、最長距離、最高高度の設定
    • 操作モード及び操作設定
    • カメラモードと撮影モード設定
    • シンバル設定
    • レンズの汚れNDフィルターの適正
    • SDカード
  • 2022.12.22
    「モーターをよく理解しよう!」

    ドローンには、一般的にブラシモーターまたはブラシレスモーターのいずれかが使われています。

    • ブラシモーター(DCモーター):モーター内部で電極(ブラシ)と整流子(コミューター)を接触させ、磁石の反発により機械的にモーターを回転させています。
    • ブラシレスモーター:ブラシがなくESCトランジスタなどの電子回路を使い、電流の切り替ええによってモーターを回転させています。接触によるブラシの消耗がないので耐久性に優れ、構造上パワーが出しやすいことが特徴です。

    ブラシモーター搭載のトイドローン(Tello等)は、連続使用に弱いため、適宜休ませながら飛ばしましょう。また、モーターは基本的に消耗品と考え、スペアを用意しておいたほうが無難です。ブラシモーターのドローンはパワーが弱いため、基本的に屋内用。風に非常に弱いので、屋外では少しの風でも流されてどこかに行ってしまう危険性があります。ちなみに、DJI の機体は全てブラシレスモーターを採用しています。

    [自作機やFPVをはじめる方のご参考に: KV値とは?]

    KV値は電圧1Vに対する1分間の回転数(rpm)をいいます。例えば、7インチフリースタイルドローンの場合、1800KVで4セルバッテリーは3.7V×4=14.8、1800×14.8=26,640。つまり1分間の回転数は26,640rpmです。

    [自作機やFPVをはじめる方のご参考に: Tとは?]

    ローターへのコイルの巻き数=ターン数のことで、回転数やトルク以外にモーターの性能を示す値です。コイルの太さや巻き方で特性は変わりますが、基本的にターン数が少なくコイルが太いものは、ハイパワーで電力消費も大きくなります。

  • 2022.12.22
    「バッテリー残量は小まめにチェック」

    ドローンの墜落ロストの原因として、いちばん多いのがバッテリー残量不足です。DJI のインテリジェントバッテリーはアプリ上のバッテリー残量も比較的信頼できますが、多くのトイドローンやFPV のバッテリーは全く信頼できません。
    バッテリー残量メーター、アプリ、送信機に表示される残量は参考程度に考えた方が無難。バッテリー残量は、できればバッテリーチェッカーやテスターで測定してから飛行することをおすすめします。
    基本的には飛行前日か当日にフル充電したバッテリーを使用し、使いかけのバッテリーを使うのは止めましょう。リポバ ッテリーは、温度により実力を発揮できない場面が多くあります。一般的に「寒冷地低電圧」といい、温度が0度以下だと充電されないしエネルギーの放出も制限されます。寒すぎる場所では、DJIインテリジェントバッテリーをもってしても、残量が70%から20%に激減するなど当たり前。冬や寒冷地でのフライトの際は、使い捨てカイロ等でバッテリーを温めてから使うとよいでしょう。
    また、劣化したバッテリーでも同じことが起きます。何よりもバッテリー残量を小まめにチェックしなが飛ばすことが重要です。万一に備え、初心者のうちは残量40%以下になったら目視範囲に戻し、着陸の準備に入りましょう。
    低電圧による機体ロストは、バッテリーの不具合が原因ではなくドローンパイロットの知識と力量不足です。腹をたてる前に、準備と整備に抜かりがなかったか今一度ご確認ください。

  • 2022.12.22
    「プロペラの回転方向」

    今回の内容は基本中の基本、超初心者向けの内容です。
    プロペラにはCW=クロックワイズ(時計回り)とCCW=カウンタークロックワイズ(反時計回り)があり、プロペラ自体の表と裏があります。クアッドコプター(4モーターのマルチコプター)の場合、多くの機体は上から見て前進方向が内巻(右CCW、左CW)で後進方向は外巻き(右CW、左CCW)、対角同士が同じ回転方向になります。
    自作機やレーシングFPV機の場合、BL Heli Configuratorでモーターの回転方向を変えることができるので、意識的に前を外巻きに設定する方も多くいます。これは草むら等に突っ込んだ際に内巻きだと石や草を巻き込んでしまい、FPVカメラを破損する可能性が高いためです。
    プロペラは2枚プロペラが基本です。枚数が多ければそれだけ揚力が強く発生しますが、モーターや回転軸に対する負担も大きくなりますので、機体ごとの相性が重要です。3Dアクロバット機では、背面飛行時にモーターを逆回転させるため裏表がない2枚プロペラを装着することもあります。シネフープ等では、モーターもプロペラも逆さまに取り付けることもあります。
    シングルローター(ヘリコプター)では、ブレードの回転数を変えて揚力をコントロールしているのではなく、ブレードのピッチを変えること(可変ピッチ)で揚力をコントロールしています。
    ヘリの場合、プロペラではなくブレードといいます。その理由は、飛行機の固定翼に対して翼そのものが回転する回転翼機だから。ブレード、プロペラ、回転翼と呼び方はいろいろですが、つまるところ枚数、ピッチ、形状、しなり具合等のバランスで性能や騒音が大きく変わる事は確かです。いろいろ研究すると奥深く、これもまたドローンの楽しさのひとつです。
    ところで、全国包括飛行許可申請などで改造申請もできますが、カーボンプロペラは安全上の理由から認可が降りませんのでご注意ください。

  • 2022.12.22
    「RTH高度は高めで設定」

    RTH(リターントゥホーム=自動帰還システム)はいろいろな危険をはらんでいます。はじめはRTHを便利な自動帰還システムだと思いがちですが、使わないに越したことはありません。電波が切れそうなときや目視外飛行でブラックアウトしたときなど、付いててヨカッタと思う場面も多い機能ですが、特性をよく理解したうえで使いこなすべき機能だと思います。以下はRTHを活用する際の注意点です。

    • ホームポイントはGPSを補足した地点で設定されます。GPSを補足しきらないうちに飛ばしてしまうと、帰還地点が思わぬ場所に設定されてしまう場合もあります。また、自分が移動したにもかかわらず最初に離陸した地点に帰還しますから、海上などで離陸させた場合などは残念な結果が待っています。
    • 設定した高度まで上昇してホームポイントまで直線で帰ってくる機種が多く、途中に障害物があったり鳥や他のドローンが飛行していたりしても直線で飛行し続けます。つまり、途中に障害物があれば衝突して帰ってきません。衝突防止センサーが付いている機体でも、小枝や電線を認識できないケースが多く確実ではありません。ですから、飛行経路の障害物を把握し、飛行経路範囲に他の飛行物体が進入する可能性も考えて、少し高めの高度設定をすることが重要です。
    • DJIの設定画面では、RTHとその場でホバリングを選べるようになっています。その場でホバリングを選んでいるにもかかわらずRTH できないと慌てている人を稀に見ますが、それはもちろん問題外です。
    • RTHは電波が遮断されたときやローバッテリーで自動的に作動し、まずは設定した高度まで上昇します。でもそれが、橋の下や木で上が覆われた溪谷などを飛んでいる最中だったら…、当然上部の障害物にぶつかって墜落します。

    RTH関連の事故例は切りがないほどたくさんあります。ちなみに私の個人的見解として、RTHが起動するのはドローンパイロットとして恥だと思っています。RTHの自動起動は、機体の管理や飛行計画がきちんとできていなかった証。次の安全運航に向けて反省すべき点をきちんと精査すべきと考えています。

  • 2022.12.22
    「ドローン購入の際の注意点」

    ドローンを購入するとき、ある程度の知識がないと余分な出費や合法的に飛ばせない機体を購入してしまうパターンに陥る可能性が多くあります。特にFPV ドローンは、初心者には難解な部分が多いでしょう。私もまだ勉強中ですが、150機以上ドローンを購入した経験から引っ掛かりやすい点をまとめてみました。

    1 ドローンを購入する時の注意点と販売形態

    [RTF]機体と送信機がセットになっていて、買ってすぐに飛ばせるセット。
    DJI やトイドローンで見られる一般的な販売形態です。購入時に確認すべき点は…

    • モード1かモード2か?(切り替え可能な機種もあります)
    • 機体重量は?無人航空機(100g以上)かトイドローン(100g未満)か?
      (無人航空機はリモートIDの搭載と機体登録が義務付けられています)
    • ブラシレスモーターかブラシモーターか?(耐久性が異なり、メンテナンス方法や注意点も異なります)
    • 衝突防止センサー、GPS、オプティカルフロー、大気圧センサー、ジャイロ(6軸/3軸)等、装備しているセンサー類は?
      (目的と操作技術によって選択肢が異なります)
    • バッテリーの種類は?いくつ付属?
    • 充電器は付属している?(付属していない場合、適合する汎用品を用意する必要があります)
    • 技適マークは付いている?(機体/プロポともに技術基準適合証明等を得ていないもので電波を発すると違法です)
    • 映像転送電波は?(5GWi-Fiは日本では使用不可、5.8アナログは無線免許と開局届けが必要です)
    • 機体、カメラともに目的に応じている?

    [BNF]ベースはノーフライの機体のみ、ペアリング済みの送信機が付属していないドローン単体販売です。購入時の注意点は…

    • レシーバーのタイプ(自分の使用している送信機のプロトコルとの互換性を確認)
    • レシーバーを別途購入して取り付る場合は、ハンダ作業が必要
    • バッテリーのセル数(手持ちのバッテリーが使えるか確認、またはバッテリーを別途購入)
    • 通常、取扱説明書は付いていない

    [PNP]レシーバーなしの機体単体販売です。

    [ARF]ご自身で機体を組み立てるキット販売です。購入時にはセット内容をよく確認しましょう。

    • レシーバーがない商品が多い
    • 固定翼ではFCやモーターが付属しない機体だけのセットもある

    [自作機]必要部品を購入し、ご自身で組み立てるケースです。
    各部品の互換性が重要で、タイニーフープなどはFCとESC、VTX、レシーバーが一体になった商品も多くあります。最低限必要なモノは…

    • フレーム
    • FC
    • モーター
    • ESC
    • レシーバー
    • カメラ
    • VTX
    • ネジ類
    • 配線類

    2 レシーバー(受信機)の種類

    レシーバーの種類は、主に下記2種類です。受信方式によってバインド方法が異なるので、注意が必要です。

    • シリアル接続受信機(SBUS等):外部受信機なので後付や交換が可能
    • SPI受信サポート:FC/受信機一体型

    3 ドローンに使われる代表的なソフトウェア

    ドローンのセッティングには専用ソフトウエアを使用します。自作系FPVはたいてい対応していますが、ハブサン、ワルケラ、DJI 、バグス、トイドローンなどは非対応。非対応機体は、付属のプロポと機体をバインドすればすぐに飛ばすことができますが、細かいセッティングはできません。メジャーな専用ソフトウエアは下記2種類です。

    • BETAFLIGHTConfigurator:マルチコプターの各調整が幅広く出来るソフト
    • BL Heli Configurator:ESCの調整やモーターの回転方向を設定できるソフト
  • 2022.12.22
    「リポはストアモードで保管」

    リチウムイオンポリマーバッテリー(以下、リポバッテリー)がドローン等に多く扱われている理由は、一度に大きなエネルギーを放出できる=瞬発力があるからです。その反面、取扱上の注意が必要なバッテリーでもあります。取扱方法を間違えると高価なバッテリーの寿命を縮めることがありますし、火災等の重大事故にもなりかねません。リポバッテリーは、過充電、過放電、満充電での保管は厳禁。新品のリポを購入すると50〜60%の充電量で届くことが多いですが、この状態をストアモードといい、保管時のもっとも安全な充電量です。
    リポバッテリーの取扱いでは、以下の点に十分注意しましょう!

    • 充電電圧を間違えないこと
    • 充電中はその場から離れないこと
    • 充電が終わったら速やかに充電機から外すこと
    • 0℃以下の環境では充電しないこと
    • 端子が短絡しないように保管すること
    • 衝撃を与えないこと
    • ストアモードで保管すること
    • ダメージがあるものや膨らんだものは使用しないこと
    • 高温になる場所に置かないこと
    • 廃棄は家電店等のリサイクルボックス、または、塩水に浸けて完全放電させてから不燃物で棄てること

    これらは事故を防ぐための注意点ですが、廃棄方法以外はリポバッテリーを長持ちさせるための秘訣でもあります。ちなみにDJI のインテリジェントバッテリーは、過充電しない専用充電機が付属しており、満充電時や異常時には自動で充電を停止します。また、温度を自動感知して充電しますし、構造上端子の短絡が起きず、長期間使わないとストアモードまで自動放電してくれるという、至れり尽くせりのバッテリーです。

  • 2022.12.22
    「包括申請は独自マニュアルで」

    1年間有効な全国包括飛行許可申請(以下、包括申請)には10時間以上の飛行経験が必要なので、初心者向きの内容ではありませんが、けっこう重要なことなので取り上げます。

    包括申請を取得する方は、DID地区飛行、物件30m以内飛行、目視外飛行、夜間飛行をセットで申請します。夜景が撮りたいから夜間飛行許可を、モニター映像を見ながら遠くの景色を撮影したりFPVをやりたいから目視外飛行許可を申請する方は多くいらっしゃいますが、実はDID地区飛行と物件30m以内接近飛行が一番重要なのです。なぜなら、人、建物、電線、橋、ガードレール、車等から常に30m以上離れて飛行させるのはかなり難しいから。また、橋の下をくぐれないなど制限も多くなります。

    そこで重要になるのが、国土交通省標準飛行マニュアル。標準飛行マニュアルはドローンを飛ばす上でのいわばバイブルです。ぜひこれを熟読して理解しておきましょう。包括申請とは、決められた機体で決まった操縦者が決められた場所もしくは全国で飛行マニュアルの通り飛ばすことに対して、1年間の許可承認をくださいということなのです。ですから当然、飛行マニュアル通りに飛行しなければ航空法違反になり、逮捕されれば50万円以下の罰金または一年以内の懲役です。
    しかしこの標準飛行マニュアル、みなさんが申請に使うには落とし穴があるのです。物件30m接近飛行は許可されていますが、物件30m以内の離発着は許可されていません。つまり、DID地区の飛行許可があっても、野球場や広場など広い場所の真ん中から離発着しないと屋根の点検もできないのです。DID地区外でも自分が乗ってきた車や電信柱、電線等の人工物が全くない離発着場所を見つけるのは至難の業。もちろん、ハンドリリースや室内で離陸して窓から出ることも許されません。

    それらをクリアするために活用したいのが、独自飛行マニュアルです。国土交通省標準マニュアルの内容を元に必要な項目を加筆・修正したものが独自マニュアルですが、有効な安全対策がきちんと記載されていれば飛行マニュアルとして認められ、その内容での包括飛行許可が下ります。ちなみにDRONEHOLIC cafeでは、物件30m以内離発着、風速8m/s以内飛行、学校・病院上空飛行と離発着を業務上必要な場合に限り安全対策を施した上で行える、という内容の独自マニュアルを作成しています。

    【2022年12月追記】
    国土交通省標準飛行マニュアルが改定され、物件30m以内の離発着、学校・病院上空飛行は、安全対策を施した上で飛行可能になりました。DRONEHOLIC caféでは、以前は独自飛行マニュアルの作成をお奨めしていましたが、今となっては標準マニュアルで十分です。ちなみに、標準マニュアルでの風速制限は5m/sですが、私自身は、安全上の理由から風速5m/s以上の環境での飛行を推奨していません。

    【2023年1月追記】
    当カフェには、他のスクールで学ばれた方もいらっしゃいます。お話を聞いてみると、包括飛行許可を受けているものの、国土交通省標準マニュアルに書かれていることをご存知なかったり、何なら包括飛行申請のことすら知らなかったり。ドローンパイロットとして、それはよろしくありません。周囲に迷惑をかけず、楽しく飛ばすために、法律や条例はもちろん行政からの指導内容についても、きちんと知っておいた方がいいと思います。

  • 2022.12.22
    「センサーに頼るな、道具として使え!」

    ドローンには、ジャイロセンサー、加速度センサー、大気圧センサー、GPS、オプティカルフローセンサー、衝突防止センサー等さまざまなセンサーが搭載されています。どれも便利な機能ですが、頼り切ってしまうと落とし穴があります。
    衝突防止センサーは、小枝や電線を感知しきれなかったことによる接触事故が多発しています。また、狭いところを潜れなくなるという欠点もあります。
    オプティカルフローセンサーは、水上低空飛行で誤反応を起こしやすく、水没事故を起こしがちです。
    GPSは屋内では信号を捉えられないため、機種によっては室内で飛ばせないことも。また環境によっては不正確な情報が事故の原因になりかねません。
    大気圧センサーは、三次元の滑らかな飛行を阻害する要因になります。
    加速度センサーが利いている機体では、宙返りやダイナミックな飛行ができません。
    どれも素晴らしい補助機能を発揮するセンサー類ですが、特性をよく理解し、センサーに頼るのではなく便利な道具として活用することが、安全な運航につながる秘訣だと思います。
    なお、フライト前にはRTH(Return to Home)の高度設定も忘れずに。帰還途中で障害物に当たり帰ってこない事例もよく見られます。

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