今回の内容は基本中の基本、超初心者向けの内容です。
プロペラにはCW=クロックワイズ(時計回り)とCCW=カウンタークロックワイズ(反時計回り)があり、プロペラ自体の表と裏があります。クアッドコプター(4モーターのマルチコプター)の場合、多くの機体は上から見て前進方向が内巻(右CCW、左CW)で後進方向は外巻き(右CW、左CCW)、対角同士が同じ回転方向になります。
自作機やレーシングFPV機の場合、BL Heli Configuratorでモーターの回転方向を変えることができるので、意識的に前を外巻きに設定する方も多くいます。これは草むら等に突っ込んだ際に内巻きだと石や草を巻き込んでしまい、FPVカメラを破損する可能性が高いためです。
プロペラは2枚プロペラが基本です。枚数が多ければそれだけ揚力が強く発生しますが、モーターや回転軸に対する負担も大きくなりますので、機体ごとの相性が重要です。3Dアクロバット機では、背面飛行時にモーターを逆回転させるため裏表がない2枚プロペラを装着することもあります。シネフープ等では、モーターもプロペラも逆さまに取り付けることもあります。
シングルローター(ヘリコプター)では、ブレードの回転数を変えて揚力をコントロールしているのではなく、ブレードのピッチを変えること(可変ピッチ)で揚力をコントロールしています。
ヘリの場合、プロペラではなくブレードといいます。その理由は、飛行機の固定翼に対して翼そのものが回転する回転翼機だから。ブレード、プロペラ、回転翼と呼び方はいろいろですが、つまるところ枚数、ピッチ、形状、しなり具合等のバランスで性能や騒音が大きく変わる事は確かです。いろいろ研究すると奥深く、これもまたドローンの楽しさのひとつです。
ところで、全国包括飛行許可申請などで改造申請もできますが、カーボンプロペラは安全上の理由から認可が降りませんのでご注意ください。

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