リチウムイオンポリマーバッテリー(以下、リポバッテリー)がドローン等に多く扱われている理由は、一度に大きなエネルギーを放出できる=瞬発力があるからです。その反面、取扱上の注意が必要なバッテリーでもあります。取扱方法を間違えると高価なバッテリーの寿命を縮めることがありますし、火災等の重大事故にもなりかねません。リポバッテリーは、過充電、過放電、満充電での保管は厳禁。新品のリポを購入すると50〜60%の充電量で届くことが多いですが、この状態をストアモードといい、保管時のもっとも安全な充電量です。
リポバッテリーの取扱いでは、以下の点に十分注意しましょう!

  • 充電電圧を間違えないこと
  • 充電中はその場から離れないこと
  • 充電が終わったら速やかに充電機から外すこと
  • 0℃以下の環境では充電しないこと
  • 端子が短絡しないように保管すること
  • 衝撃を与えないこと
  • ストアモードで保管すること
  • ダメージがあるものや膨らんだものは使用しないこと
  • 高温になる場所に置かないこと
  • 廃棄は家電店等のリサイクルボックス、または、塩水に浸けて完全放電させてから不燃物で棄てること

これらは事故を防ぐための注意点ですが、廃棄方法以外はリポバッテリーを長持ちさせるための秘訣でもあります。ちなみにDJI のインテリジェントバッテリーは、過充電しない専用充電機が付属しており、満充電時や異常時には自動で充電を停止します。また、温度を自動感知して充電しますし、構造上端子の短絡が起きず、長期間使わないとストアモードまで自動放電してくれるという、至れり尽くせりのバッテリーです。

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